欧州委員会(European Commission)が2021年6月7日に公布した決定に含まれるGDPR(General Data Protection Regulation:EU一般データ規則)に基づく新たな「標準契約条項」(Standard Contractual Clauses)の仮訳を掲載いたします。併せて、欧州委員会が2020年11月20日に公表したパブリックコメント案からの変更点を修正履歴付きで示したバージョンも示したものです。
仮訳:標準契約条項(2021年6月7日公布版)
仮訳:標準契約条項(2020年11月20日のパブコメ版から2021年6月7日官報公布版への修正履歴付)
Japanese Translation: Standard Contractual Clauses (published on Jun.7.2021)
Japanese Translation: Standard Contractual Clauses (revised from public conustation draft on Nov.20.2020)
下記も併せてご覧ください。
動画解説:GDPRの新しい標準契約条項(SCC)と改正個人情報保護法における外国第三者への個人データの提供~LINE問題なども踏まえて
解説資料:GDPRの新しい標準契約条項(SCC)と改正個人情報保護法における外国第三者への個人データの提供~LINE問題なども踏まえて
なお、「標準契約条項」に係る決定は官報掲載日(2021年6月7日)から20日後の2021年6月27日に施行されました。
EUデータ保護指令に基づく標準契約条項に係る決定2001/497/EC(管理者から管理者向け標準契約条項)及び決定2010/87/EU(管理者から処理者向けの標準契約条項)はいずれも2021年9月27日に廃止されます。
ただし、これらの旧標準契約条項に基づいて2021年9月27日以前に締結された契約は、処理の内容が変更されず、移転に関する適切な保護措置が確保されている場合には2022年12月27日までは有効な契約とみなされます。
いずれにせよ、EU加盟国からの越境データ移転に標準契約条項を適用している事業者は、2022年12月27日までに新たな標準契約条項に基づく契約を締結する必要があります。
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執筆者:渡邉雅之
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