若手・女性弁護士による経験談 (2)

竹村 知己(大阪事務所)

私が三宅法律事務所を選んだ理由

 司法試験終了後、私は、企業法務を中心に幅広い分野の案件を取り扱う大阪の6つの法律事務所のサマークラークに参加しました。三宅法律事務所も、私がサマークラークに参加し、お世話になった法律事務所の一つです。
 私が三宅法律事務所に入所することを決めた理由は、何と言っても、先生方の人柄です。
 入所してからの数年間は、弁護士としての能力を磨く上で極めて重要な期間であり、その間の経験で、その後の弁護士としてのキャリアが大きく変わると言っても過言ではありません。当然ながら、自分自身日々精進して研鑽を積まなければなりませんが、一緒に案件に携わるパートナー弁護士や先輩のアソシエイト弁護士から学ぶことも大きいと思います。そのため、私は、入所する法律事務所を決めるにあたって、その法律事務所に所属する弁護士の人柄を重視していました。
 三宅法律事務所の先生方は、仕事では、豊富な知識と経験を活かし、クライアントと二人三脚で最良の解決を目指すべく、真摯に案件に向き合い、また、若手弁護士だけでなく、司法修習生やサマークラーク生に対しても懇切丁寧に指導をしています。一方で、食事や飲みに行ったときは、時には羽目を外しながら家族のように和気藹々と過ごしており、事務所内の風通しのよさを感じました。どの弁護士も魅力に溢れ、尊敬することができる方ばかりで、「この先生方と一緒に仕事がしたい!」と強く思い、三宅法律事務所への入所を決めました。

日々の業務について

 入所後は、幅広い分野の案件に携わり、知識を身に付ける機会に恵まれました。実際、入所直後から多くの訴訟案件を担当するとともに、訴訟案件以外にも、企業の相談案件をはじめとして、M&A、契約書(英文を含む)の作成・レビュー、株主総会指導、倒産事件、第三者委員会としての調査等に取り組んだり、セミナー、論文・コラムの執筆等を担当しました。また、個人事件は基本的に自由に行うことができるため、私は一般民事事件や刑事事件、出身ロースクールでの指導等にも取り組んでおり、企業法務とはまた違った一面にも触れることができています。
 多様な分野の案件に携わることは、その反面、日々新しい問題に直面するため、大変なときもありますが、それぞれの法分野の魅力を知り、幅広い知識を身に付けながら徐々に専門性を磨くことができ、弁護士として成長する上で最適な環境であると感じています。

若手アソシエイトから見た三宅法律事務所(大阪事務所)

 三宅法律事務所では、個室を一切設けず、ベテランのパートナー弁護士から若手のアソシエイト弁護士まで、全員が同じ広さの机を並べ、執務を行っています。先に述べたように、事務所内は非常に風通しがよく、特に若手弁護士は仲がいいため、若手アソシエイトは気兼ねなく先輩弁護士に相談をすることができ、自分の担当する案件を処理する上で貴重なアドバイスをもらうことができます。また、これまで学んだ知識や経験は、後輩のアソシエイト弁護士を指導する際に積極的に還元することを心掛けています。
 各案件は複数の弁護士でチームを作って担当しますが、若手が主担当となって案件の処理に当たることが少なくないため、1年目から責任とやりがいを感じながら取り組むことができます。また、特定の弁護士とではなく、案件ごとに様々な弁護士とチームを組むため、各案件の処理を通じて、それぞれの弁護士のスタイルを学びながら、徐々に自分のスタイルを構築することができます。
 なお、三宅法律事務所は東京にも事務所を構えていますが、東京事務所の弁護士とは、各案件の処理を通じてやり取りをするほか、業務以外でも、毎年開催される事務所旅行や新年会、所内のゴルフコンペ等で顔を合わせており、密な交流があります。
 このように、三宅法律事務所の充実した環境の中で研鑽を積み、歴史ある事務所に微力ながら貢献できることにやりがいを感じながら、日々仕事に励んでいます。

(2017年5月掲載)

有竹 雄亮(東京事務所)

ある一日の過ごし方

7:30

東京駅

この日は、地方の裁判所での訴訟期日出頭のため、出張から始まりました。自宅から東京駅に直行し、新幹線に乗り込みます。車内では、期日対応をシミュレーションしたり、自分の勉強として持ち込んだ法律雑誌を読むなどして過ごしています。
10:00

裁判所

弁論期日では、当方の主張書面を陳述し書証を提出するとともに、今後の訴訟進行につき意見を述べるなどしました。当事務所は訴訟案件も数多く扱っており、若手弁護士が主担当として案件に取り組みます。
11:40

新幹線車内

依頼者からアポイントの変更依頼があった旨のメールを事務員さんから受け取りました。手元のスケジュール帳を取り出して事務所に電話し、一緒に打ち合わせに入るパートナー弁護士の予定を確認の上、打ち合わせ日程を調整しました。案件の主担当としてスケジュール調整を行うことも、若手弁護士の重要な仕事の一つです。
12:30

報告書作成

事務所に到着すると、先ほどの裁判の期日報告書を作成し、パートナー弁護士のチェックを受け、依頼者に報告します。依頼者への報告は、基本的に当日中に速やかに行うことを心がけています。
13:30

某会社

この日は、外出が続きます。とある会社を買収する案件で、法務デューデリジェンスの一環として、予め準備を依頼していた書類を現地で精査するなどしました。記載内容で不明な点などを発見すれば、積極的に質問を行います。弁護士1年目でも、法務デューデリジェンスの自分の担当箇所は、法令調査、書類精査、質問・ヒアリング、報告書ドラフトまですべて自分が主体的に携わることになります。
18:30

勉強会

当事務所では顧問先企業の法務担当者などとの間でいくつかの勉強会を設けており、この日は私が参加している勉強会が開かれました。この勉強会では、毎回一つのテーマにつき、企業側・弁護士側双方が、実務的観点から様々な意見交換・議論を行うなどしています。企業側の視点・考え方や実務、弁護士の望ましい関わり方などが学べる貴重な機会です。
20:30

懇親会

勉強会にご参加頂いた顧問先企業の方々との懇親会が開かれました。折に触れて懇親会などを開催し、依頼者と親睦を深めることは重要です。この日の懇親会でも、仕事の話題、日常生活の話題、その他様々な話題で大いに盛り上がり、有意義な時間を過ごすことができました。

2年を過ごしてみて

 入所してから早2年が経過しましたが、これまで、訴訟、企業の法律相談、契約書の作成・検討、株主総会指導、法律意見書の作成、M&A関連の業務などのいわゆる企業法務から、相続問題への関与や示談交渉などの業務にも携わることができ、実に幅広い事件を担当することができました。また、金融機関を中心に、メーカーを始め様々な分野の企業を依頼者として、仕事をすることができました。
 当事務所では、若手の弁護士が主担当として、案件に能動的かつ積極的に関与することができ、弁護士1年目から、「自分が主体となって仕事をしている」との実感と責任を持つことができます。もちろん、パートナー弁護士や先輩の指導やフォローを受け、時にはお酒も交えつつ温かいコミュニケ―ションをとりながら、仕事をしていくことになりますので、先輩弁護士の広い視野と深い思考力から多くのことを学ぶことができます。
 このように、内容の濃い充実した時間を楽しく過ごすことができており、当事務所は、弁護士の成長という点においてとても恵まれた環境にあるのではないかと考えております。

(2017年5月掲載)

李 麗華(東京事務所)

 私は、1年3か月の産休・育休を経て、2013年4月に職場復帰しました。大阪事務所には仕事と子育てを両立している女性弁護士は多いのですが、東京事務所では私が初めてのケースだったため、当初は不安もありました。そんな私も、今では自分なりに家事・育児との折り合いをつけながら仕事をすることができています。職場復帰から現在までの私の体験をお話ししたいと思います。
 復帰当初は、子供が熱を出して保育園に預けられない、預けてもすぐ保育園から呼び出しがかかる・・・ということがよくあり、以前のように仕事ができないことに焦りを感じました。子育てしながら弁護士として働くイメージが具体的に描けず、本当にやっていけるのだろうかと不安が募ることもありました。
 1人で悩みを抱えていても問題が解決するはずはなく、解決のためには、周りの方々に理解してもらって、手を貸してもらうほかありません。そこで、私は、自分の現況をパートナーに伝え、どのような案件なら担当できるか、案件の進め方、業務量等について、その都度、相談しながらやっていくことにしました。事務所も、遠方出張がない訴訟やADRの案件を中心に割り当てたり、保育園の送迎に支障のない時間帯に対応できるように、色々と配慮してくれています。また、子供の発熱などで予定どおり裁判所に出頭できないようなときに備え、私のみで案件を担当することのないようにしてもらっています。もちろん、事務所に出所できない日も自宅からメールや電話で対応するなど、私にできる限りのことはしています。
 このように、パートナーと相談しながら日々案件を進めていく中で、自分でも、どうやれば仕事を回していけるのかも分かってきました。パートナーにも「私の使い方」(?)を見出してもらえるようになったのではないかと思います。
 また、一生懸命に対応すれば、所内だけではなく、依頼者からも、私の仕事に対する信頼を得られることを実感できます。その実感が、復帰当初の不安をなくし、やっていけるという自信につながってきています。
 子供も日々成長し、子供なりに私が働いていることを理解し、コミュニケーションも取り易くなりました。母親になって5年。良くも悪くも、色々なことにあまり動じなくなり、子供のことも落ち着いて対応できるようになっています。
 現在、東京事務所には、後輩の女性弁護士も入所しました。弁護士としての在り方は各人各様であり、それぞれが工夫して見つけるしかありませんが、仕事と家庭の両立などに不安を感じておられる女性には、同じ女性弁護士として私の体験が何かの参考になればと思っています。

(2017年5月掲載)

神部 美香(大阪事務所)

 弁護士登録から9か月の頃、若手弁護士による経験談として、今回と同様に修習生向けメッセージを掲載させていただき、それから早6年近くが経過しようとしていますが、今、改めて当時のメッセージを読み返して一番に思うことは、当事務所には魅力的な弁護士が集まっているという当時の私の直感は、間違っていなかったということです。
 今回は、このような当事務所の魅力のご紹介は他の弁護士のメッセージに任せるとして、少し視点を変えて、女性弁護士という観点から当事務所をご紹介したいと思います。
 当事務所は、法人全体の所属弁護士38名(客員弁護士を除く)のうち6名が女性弁護士であり(平成28年6月1日現在)、その修習期は26期から62期と幅広く、その全員が子育て経験済みあるいは経験中です。また、子育てに奮戦する男性弁護士も少なくなく、ランチの際に子育ての苦労話に花が咲くことも珍しくありません。
 女性が弁護士としての将来のキャリアを想定するとき、結婚や妊娠、出産といったライフステージを考慮することもあろうかと思います。また、男性にとっても、弁護士として働くにあたり、ワーク・ライフ・バランスに関心のある方もいらっしゃるかと思います。私自身、前回の経験談を掲載した当時は独身でしたが、現在は、2歳の子どもの子育てをしつつ、時短勤務という形で働かせていただいています。
 子育てをしながら働くことの大変さは、出産前から当然覚悟はしていましたが、頭で思い描くのと、実践するのとは全く違っていて、もどかしさや葛藤、不安を感じることも多々あります。そんな時、心強いのは、先を行く先輩方の存在です。不安な気持ちを吐露し、共有することのできる存在が身近にいるというだけで、心強く、前向きになれるものです。そして、前向きに取り組めば、どうにかして乗り越えて行けるものだということも、実践をされてきた先輩方の背中が教えてくれます。
 私の子育てはまだ始まったばかりですが、子育てはいつか終わりを迎えるものであり、長期的なスパンで将来を見据えた時、殊に弁護士という専門職においては、キャリアを中断させることなく、子育てをしつつ働くという選択肢が与えられていることは、非常に重要なことだと思います。このような働き方が出来るのは、パートナーの理解と寛大さ、アソシエイトの協力と事務員のフォローがあるからに他なりません。当事務所にはそのような基盤が既に整っています。
 また、インターネット環境と働く意欲さえあれば、現在はセキュリティ対策が強化されていますので、自宅等の場所であっても、例えば子供の寝かし付け後や、子供の急な発熱で休まざるを得ないような時でも、仕事が出来る環境が整っています。つい先日も、重要な書面を提出しなければならない日に突然子供が熱を出したのですが、保育園に行けない子供を自宅で看つつ、自宅で必要な作業を行うなどして、特に問題なく書面を提出したということがありました。
 このようなソフト面、ハード面での環境の整備が、固定的な勤務時間・勤務場所にとらわれない柔軟な働き方を可能にしてくれています。子育てをしつつ働くということは、決してラクではありませんが、仕事か家庭かという苦渋の二者択一を迫られることなく、欲張りに両方を手に入れる第三の選択肢を実践する日々は、非常に充実しており、このような恵まれた環境に感謝しつつ、精進する毎日です。

(2017年5月掲載)